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開催日時:令和6年12月20日(金)13:30から16:00
開催方式:ハイブリット開催(会場・オンライン)
会 場:霞ケ浦環境科学センター 1階 多目的ホール
茨城県霞ケ浦環境科学センターでは、県内の湖沼・河川の水環境や大気環境などの保全のための調査研究を行っており、取り組んだ調査研究の成果を、広く県民の皆様にご報告することを目的に、毎年度、研究成果発表会を開催しています。
今年度は、5題の口頭発表と11題のポスター発表を行いました。当日は、県内外から123名(会場33名、オンライン90名)の方々にご参加いただき、活発な質疑応答のもと、研究成果を多くの方々に報告することができました。
■ 霞ヶ浦における底層DO低下の特徴 湖沼環境研究室 主任研究員 長濱 祐美
2024年に底層DOの環境基準が告示されたことを受け、霞ヶ浦における過去19年間の底層DO濃度データを用い、低下特性を検討した。その結果、特徴的な底層DOの低下がみられる地点が明らかとなり、調査地点ごとの低下頻度に差があることを報告した。
■ 霞ヶ浦土浦入におけるアオコの発生状況 湖沼環境研究室 主任 木村 夏紀
今年度、土浦入の流入河川でアオコの大発生が確認されたことから、アオコ発生前後の水質及び気象等の状況を踏まえた、発生地点の推測及び河川内でのアオコの動きについての解析結果を報告した。
■ 水草の繁茂による水質影響 湖沼環境研究室 首席研究員兼湖沼環境研究室長 福田 聡
湖沼などで特定の水草が大量繁茂し、水質に影響を及ぼしている他県の事例を紹介するとともに、新利根川の河口において、繁茂するナガエツルノゲイトウ群落内の水質を調査した結果、繁茂による水質影響は小さく、限定的であったことを報告した。
■ 有機ヒ素の測定法の検討 大気・化学物質研究室 主任 吉田 彩美
地下水監視測定事業における汚染井戸周辺地区調査で、総ヒ素が検出された場合には、有機ヒ素の分析を実施している。新たなカラムを用いた分析法を検討し、良好な結果が得られたので報告した。
■ 茨城県におけるPM2.5の季節的変動 大気・化学物質研究室 技師 木村 龍成
茨城県では、PM2.5の常時監視と成分分析調査を実施している。令和5年度の成分分析調査では、主にイオン成分、炭素成分は季節ごとに特徴的な変化が見られたため、その変動要因について報告した。
[湖沼環境研究室]
■ アオコ情報の発信
[大気・化学物質研究室]
茨城県霞ケ浦環境科学センター
〒300-0023 茨城県土浦市沖宿町1853番地
TEL:029-828-0963(直通)
FAX:029-828-0968
担当:研究調整監(技術総括)野口
E-mail:kasumigaura@pref.ibaraki.lg.jp
※月曜日(祝日の場合は翌日)は休館日となっております。